お任せプランを選んだ方にはあまり関係ありませんが、経済的なお引越を考えている方を必ず悩ませるのが、荷造り・梱包ですよね?
面倒くさいし、どうせ荷解きをしたら紙や箱はゴミになるしと、適当にしていたら後で後悔する事に…
引越しの際の荷造りや梱包にはコツがあるの?
荷造り・梱包には、ちょっとしたコツや、いくつか大事な事があります。
でも、その人それぞれのやり方があると思いますので、参考程度にして頂ければと…
最初の荷造り
まずは、必要のない物から荷造りを始めましょう。
そうすると、不用品も見つかります。
全く着なくなった衣類・必要のない本・賞味期限切れの食品や調味料など等
アルバムなどの記念物は別として、1年間全く利用しない物は、この際一気に処分という事ではどうでしょう?
無駄なものがなくなって、お部屋も広く使えますよ!
但し、衣類やタオルなどは、直ぐに処分せずに一旦取り置きしておきます。
というのは、割れ物などのクッション材として利用できるからです。
荷造り本などの重い物
まず気をつけて欲しい事は、本・重い物は、必ず小さめの箱に入れて下さい。
コンビニで手に入る、ペットボトルの箱や厚めのダンボール箱を使用するといいでしょう。
自分が持てるぐらいの箱に入れないと、例え自分が運ばないとしても、業者の人も持てないし、重いと箱自体も直ぐ壊れたり落としてしまったりします。
そして、本は本だけ、DVDはDVDだというのように、同じ種類の物は同じ箱に入れる方がいいです。
重めのもので、形が揃わないで隙間が出来るものは、隙間に新聞紙を詰めましょう。
割れ物
割れ物の荷造り・梱包には、1番気を使うところですね。
割れてしまうと、元にはもどりませんからね。
割れ物に使用するダンボールも、本などの重いもの同様に、厚めの小さめの箱に入れて下さい。
そして、同じ箱には、なるべく同じ種類の皿を入れましょう。
まず、新聞紙をくしゃくしゃにしながら、ダンボール箱の底に敷きましょう。
そして、一枚ずつ新聞紙で包み、同じ皿は4~5枚たまったら、さらにまとめて新聞紙で包むと割れにくくなります。
そして、横には入れず縦に入れて下さい。
横に積み上げると、ちょっとした圧力でも、重さのせいで下の皿が割れる事が多いです。
必ず隙間が出来るので、新聞紙をくしゃくしゃにしたり、タオルやあまり着ない衣類などで隙間を埋めましょう。
大きな箱にぎゅうぎゅうに詰め込みすぎると、持った時に重くて持てなくて落としたりする事も多いので、皿も小さめの箱に程ほどに入れた方がいいでしょう。
箱の外側には「割れ物注意」などと、赤いマジックで大きく書いておきます。
そして、矢印で上下がわかるようにしておくと、段ボール箱を業者さんが積み重ねる際にも、皿が横向きにならずに割れにくくなります。
特に、逆さにしてはダメな壊れ物などは、箱に大きく↑などを書いて、上下がはっきりとわかるようにしておきましょう。
・マグカップなどは、まず取っ手の部分を新聞紙で巻いて、その上からさらに新聞紙で包みましょう。
陶器の取っ手は、ちょっとしたことで欠けることがあります。
- 花瓶など上下で太さが違うものは、まず細い場所を新聞紙で包んで、同じぐらいの大きさの筒にしてから、さらに新聞紙で包みましょう。
- 日本人形などは、人形が動かないように、内側の空間/隙間は新聞紙を軽くくしゃくしゃにしながら入れて、隙間を埋めていきましょう。
ぎゅうぎゅう詰めにすると、反対に弱い箇所が壊れてしまうので、注意してください。
(もし綿があれば綿の方がいいでしょう)
入れる箱の下部にやわらかいクッションなどを入れ、その上に新聞紙をくしゃくしゃに入れてから、割れ物を入れればもっと割れにくくなります。
厚手の軽いバスタオルなどもいいかもしれません。
液体
持ち運びしやすいように、皿などと同様、小さめのダンボール箱に箱詰めした方が賢明です。
調味料・洗剤などの液体が入った物には、蓋が外れないようにマスキングテープ(紙のテープ)で留めるといいです。
マスキングテープは外し易いので便利です。
そして、ビン物は、新聞紙で包んだり、隙間に新聞紙を詰めたりして、割れないように箱詰めしましょう。
電気製品
外すのは簡単だけど、取り付けるときに悩むのが配線コードです。
そして、外したはいいけど、今度は繋ぐ際に悩むのも配線コードです。
マスキングテープ(紙のテープ)を、テレビ・DVD・オーディオなどのコードと差込口に貼り付けて、同じ番号を書いていれば、悩まずにセットアップできます。
また、違う電気製品でも同じような配線コードが多いので、本体と配線コードは、必ず同じ箱に入れておきましょう。
それと、テレビなどの割れやすい箇所がある電気製品で、オリジナルの箱や包材を捨ててしまった場合は、どうすればいいか…
例えばテレビの画面などは、ダンボール箱を切り取って、画面をカバーしたり、PCなどはクッションやタオルなどで、周りを囲って緩衝材として利用したりしましょう。
PCの大事なデータなどは、必ずコピーを取ったり、外付けのハードディスクに記憶したりしておくべきです。
プラスチックの収納ケース
皆さん意外と気にしないのが、衣類や小物などを入れているプラスチックの収納ケースです。
油断して落としたりぶつけたりすると、簡単に角が割れたりします。
衣類のケースなどは、衣類をぎゅうぎゅう詰めに入れたままにしていると、結構重くて手が滑りやすいので割れる事も多いです。
金額が安いので、その時は別にいいかなと思っても、後で悔しさがこみ上げたりします。
気になる人は、ちょうどいい大きさのダンボール箱はほとんどないと思うので、大きめのダンボール箱をカッターで切ってばらした上で、特に4隅を重点的に包んでおくだけで割れにくくなります。
タンスの中身
タンスの中身は出しておいた方が得策です。
重いと、持ち運びの際の事故で傷つく可能性が高くなります。
作業員の方にも負担がかかりますしね…
もし、配置する場所が2階の場合、搬入は非常に危険になります。
それと、全く着なくなった衣類などの処分も出来るので、一度全部出してしましょう。
箱の外側
箱の外側には、色々書いておいた方が便利です。
例えば、
- 新居での搬入場所
- 中身の内容
- 注意書き(割れ物注意など)
直ぐ開けるべき荷物には、印をつけておいた方が、荷解きの際の時間短縮になります。
前もって、新居の部屋ごとの家具の配置図も作っておいた方が便利です。
引越し屋さんが運ぶのを嫌がる物
引越し屋さんにも、運ぶのを嫌がるものがあります。
それは、ズバリ「イケアの家具」
イケアの家具は、特に若い人には相変わらず人気ですよね?
確かに、値段は安いし、北欧産なのでデザインはおしゃれだし。
イケアの家具を持っている人は、結構いると思います。
ですが、家具の大きさの割には重いと思った事ありませんか?
実はあれ、合板で出来ています。
木材のチップと松のおが屑を混ぜ合わせて、樹脂で固めた「合板」なんですよ。
だから、ズシッとくる重さなんです。
合板ということは、ちょっとしたショックで折れることも多いです。
また、一度分解するのにネジを外したら、ネジ穴もユルユルになります。
イケアの家具は、売り切るための家具です。
長く使用するために作ってはいません。
以前、持っていた時に、一部の板が割れたので替えの板を買いに行きました。
ですが、イケアには取替用の板は用意していません。
どこか壊れたら「新しいのを購入して下さい」というスタンスなんです。
知り合いが引越し屋さんで働いていました。
イケアの家具はあまりにも壊れるので、見積もりの際に「壊れてもいいなら運びます。」という話をしていたそうです。
分解と組み立ては自分でやって下さい。という引越し屋さんもいるそうです。
最近は、最初から引越し屋さんに断られるという話も聞いています。
確かに、おしゃれです。
ですが、引越し屋さん泣かせだというのも事実です。
まとめ:引越しの際の荷造り・梱包のコツ
引越しは、休みの日や仕事から帰ってから手が空いた時間を使って、1~2ヶ月前から少しずつ準備をしておくと、後で慌てることがありません。
また、引越しの梱包は、普段の生活で重要度が低いものから順に梱包していくます。
例えば、本やCD、季節外れの衣類、使わない食器、使う頻度が低い靴、ストックしている日用品など。
そして、引越しがいい機会なので、例えば1年間全く利用していなかったものや、タンスの奥にしまい込んで日の目を見ないものなどは、必要ないものと割り切って処分してしまいましょう。
これまで何度も引っ越ししていますが、そう思って捨てた物を後悔したことは一度も有りません。
単に、「必要かもしれないから取り敢えず取っておこう。」と思い込んでいた物であって、絶対に必要な物だったわけではないからです。
引越しは、「必要のない物に、別れを告げる良い機会」なんです。
