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2020年の台風発生・上陸の傾向&過去の月別の台風発生・接近・上陸数などを地域別に比較

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台風情報

2020年は豪雨が多く、大分県や福岡県など九州北部、広島県や島根県などの中国地方、そして岐阜県や長野県など中部地方など、西日本から中部地方にかけて、かなりの被害が広がっています。

心配なのは、まだ台風シーズンになっていないということです。

今年は、7月中旬までの台風発生数が2個と例年に比べて少ないですが、台風のピークはこれからの8~9月なので、豪雨で弱っている地域に大型台風が襲ってきたら被害は増大するので、かなり心配になってきます。

そこで、今年の台風はどうなるのか、例年の台風の発生数や上陸数などもあわせて調べてみました。

目次

2020年の台風の傾向

ウェザーニュースは、2020年の台風の傾向を発表しています。

今シーズンの台風の年間発生数は平年並の26個前後となる見通しだそうです。

今年の台風は、7月中旬までにまだ2個しか発生しておらず、理由としては、インド洋の海面水温が高い影響で台風発生域の対流活動は不活発になっているからだそうです。

8月からは、「太平洋熱帯域でラニーニャ現象に近い海面水温分布」、または「ラニーニャ現象が発生する可能性」があるため、台風発生域の対流活動が活発になるということです。

ということは、例年に比べ、7月に発生数は少なく、8月以降の発生数が多くなるということになります。

9月以降は偏西風が南下するため、本州付近への接近・上陸の危険性が高まるということなので、今年の豪雨の影響を受けた地域の方々は、特に注意が必要です。

ウェザーニュースが、台風の月別の進路予想をツイートしています。

(2019年は赤、2020年は白)

2020年と同じ傾向の年との比較

ウェザーニュースによると、1951年以降、エルニーニョ監視海域(NOAA/米海洋大気局)の予想海面水温とインド洋の予想海面水温が、今年の予測と類似している年は、4例あるそうです。

その4例は、1970、1992、1995、2016年で、下記にその4年の発生数があります。

尚、この4年各年の台風発生数は23~31個、平均は26.5個と平年並になっています。

出典元:「ウェザーニュース

スクロールできます
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
2020112
201647743126
19951126561123
19921124857331
1970123655426
平年0.30.10.30.61.11.73.65.94.83.62.31.225.6

台風の発生数(月別)

下記は、1951年から2020年(速報値)までの、月別の台風の発生数と各年の合計発生数になります。

年間の発生数は、年によりかなり幅がありますが、25~35個ぐらいが多くなっています。

1951年以降で多かった年は、1967年の39個、1971年、1994年の36個、1966年の35個になります。

発生数が一番多い月は、8月(年によっては9月)で、2020年7月中旬まではまだ2個しか発生していませんが、今年はかなり豪雨が多く被害も全国的に及んでいるので、8~9月の台風シーズンは特に注意が必要です。

日本に接近するのは発生数の半分ぐらいで、上陸するのは接近数の1/2~1/3、発生数の1/4~1/6ほどになります。

スクロールできます
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
2020112
201911145646129
201811145941329
20171185433227
201647743126
201511212234541127
2014212251521223
20131143677231
201211445351125
2011234371121
20101254214
2009222573122
200814124423122
2007113456424
20061137342223
200511115552223
200412528333229
200311222533221
2002111356422126
20011256531326
2000256522123
1999214662122
199813523216
199723346432128
199611256622126
19951126561123
19941127986236
19931147552328
19921124857331
199121114563629
1990111346444129
1989112275643132
198811328852131
198711244622123
1986112235354329
198521318541227
1984255473127
1983135255223
198231335531125
198112348423229
198014142641124
1979111242632224
19781134854430
19771133551221
19761122244511225
1975124553121
19741111445544232
19737524321
197211365553231
1971113428564236
1970123655426
196911134332119
19681113835527
19671211179943139
1966121410943135
19652111235582232
19642275656134
1963144354324
196211258453130
1961112346641129
1960113310341127
195911125542223
1958111475532231
195721111454322
195612125614123
19551111276431128
19541115543121
195311216353123
1952335363427
19511121133241221

全国への台風の上陸数(月別)

下記は、1951年から2020年(速報値)までの、台風の中心が日本に上陸した台風の数を表にしたものです。

※注)日本に上陸した台風:台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸線に達した場合

上陸数は、2~4が多いですが、2014年以降は数が多いのが気になります。

1951年以降の上陸数で一番多い年は、2004年の10個というのがあります。(接近は19個)

2004年は、浅間山が噴火し、新潟県中越地震で67人の方が亡くなり、秋雨前線が長く日本列島に居座ったため夏から秋にかけて豪雨災害が頻発し、自然災害が多かったとの記録があります。

また、夏は猛暑で、特に東日本では1年間の平均気温が平均よりも1.3度も高くなり、戦後で最も気温が高い年でした。

スクロールできます
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
2020
201912115
20181225
201711114
2016426
20152114
20141124
201322
2012112
2011123
2010112
200911
20080
20071113
2006112
20051113
20042132210
2003112
2002213
2001112
20000
199922
1998314
19972114
1996112
199511
19941113
19933126
199233
1991123
199022116
198911215
198822
198711
19860
1985123
19840
1983112
1982224
19811113
198011
1979213
19781214
197711
1976112
197522
1974123
197311
1972213
19711214
1970123
196922
19681113
1967213
1966235
19651225
1964112
1963112
1962145
19611113
1960314
19592114
19581124
195711
19561113
19551124
1954145
1953112
19521113
1951112

全国への台風の接近数(月別)

下記は、1951年から2020年(速報値)までの、台風の中心が国内のいずれかの気象官署等に接近(300km以内)した、月別の台風の数を表にしたものです。

※注)接近は2か月にまたがる場合があり、各月の接近数の合計と年間の接近数とは必ずしも一致しません。

台風の接近は、年間で10~15個ぐらいが多いですが、2010年代は2004年を覗くと2000年外に比べて数が多くなっています。

1951年以降で接近数が多いのは、2004年、1966年、1960年の19個になります。

2020年7月中旬までは、まだ台風の接近はありませんが、接近が多い月はやはり8~9月辺りなので、これからが台風の本番になります。

スクロールできます
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
20200
201912354115
201824722116
201742228
2016154111
20152344114
201423232112
20132124614
201213363417
2011211249
20103417
200913328
20083121219
20071143312
2006342110
200511234212
20041133633119
20031122311112
200216231113
20011224211
200024431115
19991343111
19982518
19971131332115
199623231110
19951135
199414632215
199332229
199211532314
199111452114
19901115311114
19891343111
19882144213
19871521210
1986112331112
198511272212
198412211119
198341117
198212343113
198123322111
1980123219
197912237
197823631114
19771426
1976122521213
1975141229
1974134310
1973314
1972332311
1971112351113
19702439
196931228
19681224110
196713432113
196622178119
1965131441115
196433118
19633222312
196214621114
196112244315
1960321112119
195911333213
19584523115
19571332210
1956113610
195517314116
19541341110
19531241310
195212322312
19511131128

関東甲信地方への台風の接近数(月別)

下記は、1951年から2019年までの、台風の中心が関東甲信地方のいずれかの気象官署等に接近(300km以内)した、月別の台風の数を表にしたものです。

※関東甲信地方:関東地方(伊豆諸島、小笠原諸島を除く)、甲信地方/伊豆諸島、小笠原諸島

※注)接近は2か月にまたがる場合があり、各月の接近数の合計と年間の接近数とは必ずしも一致しません。

関東地方への接近は例年2~4個ですが、ここ数年は4~6個ほど接近しており、数が多いのが気になります。

これまで関東地方への接近が一番多いのは、1965年と2004年(2004年の全国への接近数は19個、上陸は10個)の7個になっています。

2020年7月現在、台風の接近はまだありませんが、多い月はやはり8~9月になるので、これから注意が必要になります。

スクロールできます
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
201911114
2018112216
201711125
20164116
201511
20141124
2013123
20121112
2011112
20101113
20092124
2008112
20071113
200611
20051113
2004112127
2003112
20022114
20011214
2000213
199911
1998314
1997224
19961113
199522
199422
19931214
19921112
19911315
199022116
1989213
19882114
19871113
198611114
19851112
19840
1983213
198211114
1981112
1980112
1979234
1978213
197711
19760
1975112
197411
197311
197211114
19711134
1970112
1969213
1968112
19671113
196611316
196511417
1964112
19632114
19621315
1961112
196044
19592125
19581124
195722
1956123
1955224
1954224
19531214
1952112
1951112

近畿地方への台風の接近数(月別)

下記は、1951年から2019年までの、台風の中心が近畿地方のいずれかの気象官署等に接近(300km以内)した、月別の台風の数を表にしたものです。

※近畿地方:滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県

※注)接近は2か月にまたがる場合があり、各月の接近数の合計と年間の接近数とは必ずしも一致しません。

これまで近畿地方への接近が一番多いのは、2004年(2004年の全国への接近数は19個、上陸は10個)の9個になっています。

また、2015年以降の接近数は多く、昨年2019年は7個も接近しています。

2020年7月中旬時点での接近はまだありませんが、近畿地方も8~9月の接近が多いので、豪雨による災害が多い今年は注意が必要です。

スクロールできます
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
2019111227
201821215
201711125
2016112
20151113
20141124
2013123
2012112
20111124
20101113
2009112
2008112
200711114
2006112
20051113
2004212229
200311114
20022114
20011113
20000
199922
1998314
19972114
1996112
199511
1994112
19933216
1992134
19911214
199022116
1989112
198833
1987112
19861113
198511113
198411
1983213
1982224
198111114
1980112
1979234
1978213
197722
197611
1975213
1974223
197311
1972112
19711124
1970123
196922
1968224
1967112
196611316
19651236
1964112
19631113
1962123
19611113
196033
19592125
19581124
1957123
1956112
1955134
1954134
19531113
1952112
1951314

九州北部地方(山口県を含む)への台風の接近数(月別)

下記は、1951年から2019年までの、台風の中心が九州北部地方(山口県を含む)のいずれかの気象官署等に接近(300km以内)した、月別の台風の数を表にしたものです。

※九州北部地方:山口県、福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県

※注)接近は2か月にまたがる場合があり、各月の接近数の合計と年間の接近数とは必ずしも一致しません。

これまで九州北部地方への接近が一番多いのは、2004年(2004年の全国への接近数は19個、上陸は10個)の9個になっています。

また、2010年代の接近数は多く、2018年は8個も接近しています。

2020年7月中旬時点での接近はまだありませんが、九州北部地方も8~9月の接近が多いので、豪雨による災害が多い今年は注意が必要です。

スクロールできます
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
201912115
201824218
201711114
2016213
20151214
20141124
20131113
201211226
20112114
2010112
200911
2008112
20071113
20061113
200511
2004214219
2003111115
200213115
20010
2000112
19991225
1998314
199711114
1996112
1995112
19942214
19933126
1992314
19911225
199011215
198911114
19880
19871113
1986112
198513115
1984112
198311
1982112
19811113
1980112
19792215
19781315
197711
1976314
1975123
1974123
197322
197222
19711214
1970235
196911
19681214
1967123
19661236
1965112
1964213
1963224
196222
196111316
19601315
19591113
195811
19571214
19561124
195541128
1954134
195311
19521113
19512114

九州南部への台風の接近数(月別)

下記は、1951年から2019年までの、台風の中心が九州南部のいずれかの気象官署等に接近(300km以内)した、月別の台風の数を表にしたものです。

※九州南部:宮崎県、鹿児島県の薩摩地方、大隅地方、種子島・屋久島地方

※注)接近は2か月にまたがる場合があり、各月の接近数の合計と年間の接近数とは必ずしも一致しません。

これまで九州南部地方への接近が一番多いのは、2004年(2004年の全国への接近数は19個、上陸は10個)の9個になっています。

また、2010年代の接近数は多く、2018年は8個も接近しています。

2020年7月中旬時点での接近はまだありませんが、九州南部地方は8月の接近が多いので、豪雨による災害が多い今年は注意が必要です。

現在東京にいますが、九州に上陸する台風は、関東地方へ上陸する台風よりも強風が吹き荒れるような気がします。

個人的にこのあたりの出身で親戚も多いので、豪雨の多い今年は特に心配です。

スクロールできます
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
201912115
201812428
201711114
2016134
20151214
201411125
2013123
20121124
20112136
201011
200911
2008112
2007112
2006112
200511
2004213229
2003111115
20021315
2001112
2000112
19991135
1998314
19972114
19961113
1995112
19941113
199321216
1992134
19911236
199012115
198912215
1988112
19872114
198611
198513115
1984112
1983112
1982112
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ネット上の反応

今年の台風について、ツイッター上でつぶやかれている情報を拾ってきました。

まとめ

2020年は、世界的なコロナウイルスの感染拡大、東京オリンピックの延期、7月の西日本から中部地方にかけての豪雨など、近年まれに見る最悪な年になっています。

これから8~9月にかけては、台風シーズンなので、大型台風が発生して今まで以上の被害が及ばないかと恐れています。

ウェザーニュースによると、今年は8月からは台風が増加し、9月に入ると接近や上陸の可能性も増大すると言うことですので、気象庁のニュースは充分気にかける必要があります。

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