2020年4月18日、日本での新型コロナウイルス感染者は1万人を超え、4月19日には、東京の感染者数が3,000人を超えています。
日本の感染者が5,000人を超えたのは4月9日なので、9日間で感染者数が倍になっており、日本もヨーロッパやアメリカと同じようなペースで感染者が増加していくのでしょうか?
かなり心配になってきました。
ですが、外出を控えてくれという政府や政治家のお願いにも関わらず、週末日の江ノ島には車も人もいっぱいで混雑していたそうです。
写真を見るとマスクをしていない人も多いので、こんなにのん気で良いのでしょうか?
今日の江の島。そりゃ感染者減らないわな… pic.twitter.com/LIE0tteMei
— Kai🐟 (@enoshima2019) April 19, 2020
t.coピックアップhttps://t.co/8iTRGvW1vahttps://t.co/8iTRGvW1va— みでぃあん (@FyvRBuunScRh3Jd) April 19, 2020
感染管理専門家/坂本史衣
4月19日放送の情熱大陸は、感染管理専門家である坂本史衣さんを取り上げています。
坂本史衣さんは、東京・聖路加国際病院で働く「感染管理専門家」です。
ウイルス感染で最も防がなければならないのが「院内感染」
ひとたび院内感染が起こると、全ての医療機能を崩壊させてしまいます。
仮に医師や看護師が感染すれば、医療サービスの提供が難しくなり、施設も消毒のために閉鎖せざるを得なくなります。
厚労省によると、3月31日時点で、全国14都道府県で26カ所のクラスターが発生し、このうち9カ所が医療機関だったそうです。
そして、坂本史衣さんは、病院内の感染管理を一手に任されており、聖路加国際病院内での院内感染を防ぐために日々頑張っています。
坂本史衣さんのキャリア
坂本史衣さんは、1968年、福岡県で生まれています。
幼少期は、父親の仕事で日本とアメリカを行き来する生活、聖路加看護大学(現 聖路加国際大学)に進学し、1991年に卒業。
聖路加国際病院で看護師を始めましたが、臨床の現場が合わずに退職しています。
客観的に物事を見る性格が、患者に寄り添う現場に合わなかったそうです。
その後、アメリカに留学、1997年にコロンビア大公衆衛生大学院を修了しています。
偶然出会った医師の推薦で、一度辞めた聖路加国際病院に戻り、院内の感染対策に20年近く取り組んでいます。
2003年には、感染管理および疫学認定機構(Certification Board of Infection Control and Epidemiology)による国際的な認定資格(CIC)を取得し、日本環境感染学会理事、厚生労働省厚生科学審議会専門委員などを歴任、感染対策に関する著書もある「感染管理の専門家」です。
日本の医療体制の問題点
会議の中で、総合病院の聖路加国際病院でも、ICUが残り1床しか残っていないとある先生が言っていました。
520床もある大規模病院の聖路加国際病院でも、ICUが足りなくなってきていることに、かなり不安を感じました。
病院数と病床数で言うと、日本は世界一だそうです。
ですが、日本の医療体制には弱点があると、ある記事で読んだことがあります。
それは、他の国に比べると、ICUのベッド数が全然足りないということです。
10万人当りのICU病床数は、アメリカが「34.7」でダントツ、ドイツがそれに続き「29.2」、イタリアが「12.5」、フランスが「11.6」。韓国が「10.6」、スペインが「9.7」
日本は、それらの国に続き「7.3」という数字だそうです。
日本よりICUのベッド数の多い国が、軒並み医療崩壊状態になっていることを考えると、今でも日本はギリギリのところでやっていて、これ以上感染が拡大すれば、直ぐにイタリアやスペインと同じような状況になってしまうのではないかということになります。
そして、総合病院の役目として、新型コロナウイルスの患者ばかりではなく、妊婦さんや他の病気の人も受け入れるのは重要だと、番組内で産科の担当の方が言っていました。
仮に、その患者さんがコロナの陽性反応を示したら、2週間はその病棟を閉鎖する必要があるわけです。
感染管理があまりしっかりしていない小さな病院が、続々と閉鎖に追い込まれたとしたら、最後の砦として総合病院はその役割を果たす必要がある。
しかし、自分たちが管理しきれないところから、ウイルスが病院内に入り込んだら、もうどうしようも出来なくなるわけです。
日本中の病院は、ギリギリの状態でやっているわけです。
「感染管理専門家・坂本史衣」みんなの反応
「情熱大陸」に出演されていた坂本史衣さんを始め、医療関係者の方々の奮闘ぶりを観て、胸が熱くなる。
会いたい人に会えない、行きたい所にいけない、そんな不満を持ちそうになっていた自分が恥ずかしい。
命をはって頑張って下さる方々の事を思ったら、自ずと何をすべきか分かるはず。
— 永井公美子 (@kumiko_violin) April 19, 2020
スタッフの顔は映せない、コロナ対応していることを知られたくない、家族にすら言ってない人もいる、と。分娩閉鎖したところがあったり里帰りできない妊婦の受け入れも考えないといけないと。
— みぃ (@LCAF9871) April 19, 2020
「希望はある。前に進むということは終わりに向かうということ。前に進めば終わりに近付くという気持ちで毎日毎日を進んで行ってる。今はやるべきことを淡々とやる。」この言葉に救われた多くの医療者、そして国民がいたと思います。未来に向かいましょう。#情熱大陸 感染管理専門家の #坂本史衣 さん
— misato (@misato_617) April 19, 2020
今週の感染管理専門家の坂本史衣さんが「やるべきことを淡々とやる」って言ってたけど、確か先週のウイルス学者河岡義裕さんも同じこと言ってたな。自分たちがやるべきことは「家で過ごそう」って事だよね。#情熱大陸 #StayHome
— harappermc (@harappermc) April 19, 2020
坂本史衣「感染管理専門家」淡々と冷静に仕事をする専門家がいないといけなし、全ての命を守る目標を持って仕事している。当然の事の様だが、医療の「命を守る」は、大変な仕事。#情熱大陸
— ガブリエル (@2JGFWJr2nlc835U) April 19, 2020
まとめ
最近では新型コロナウイルスのニュースでも頻繁に出てくる「院内感染」
新型コロナウイルスの感染者を救うために戦っているお医者さんや看護師さんだけではなく、医療崩壊をしないよう「院内感染」を防ぐために頑張っている坂本史衣さんのような専門家もいます。
「感染管理専門家」という言葉は初めて聞きましたが、このように影で頑張っている人達がいるので、お医者さんや看護師さん達も安心して働けるわけですね…
インタビューの中で、一部の看護師さんにボカシが入っていましたが、理由を聞いて納得しました。
差別ではないだろうけど、一般の人が新型コロナウイルスを身近に感じるとやはり怖がる。
仮に、自分が新型コロナウイルスの感染者の対応をしていることが知り合いに知られたら、やはり相手を怖がらせてしまう。
仕事の内容を、親にも言っていないという看護師さんもいると。
なんとなくわかるような気もします。
このような現場で働いているお医者さんや看護師さんに、私達は感謝する必要がありますね…
また、坂本史衣さんも、感染管理専門家として「ギリギリのところで医療崩壊を防ぐ防波堤」としての役目を全うしています。感謝です。
最後に、坂本さんに質問しています。
「希望はありますか?」
坂本さん
「あります!」
先週の専門家の「ウイルス学者・河岡義裕」教授も同じ返答をされていました。
専門家のこういう前向きな言葉には、元気づけられます。
今回の『情熱大陸4月19日放送分「感染管理専門家・坂本史衣」』は、「MBS 動画イズム」にて、「2020年04月26日 22:59」まで無料放送されています。
興味のある方は是非!
Copyright secured by Digiprove © 2020 h eg