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新型コロナウイルスの影響で倒産した企業一覧を分かる範囲でまとめてみた!

倒産した企業一覧
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新型コロナウイルスの感染拡大も、ようやく減少気味になってきています。

政府は、5月14日、緊急事態宣言を39県で解除しました。

39県の内訳は、「特定警戒都道府県」に指定していた茨城、石川、岐阜、愛知、福岡の5県と、これまで特定警戒ではなかった34県になります。

 

それ以外の、北海道と千葉、埼玉、東京、神奈川、京都、大阪、兵庫の8都道府県は、特定警戒をそのまま維持しています。

特別警戒を維持している8都道府県については、21日をメドに専門家の評価を受けて「可能であれば31日を待つことなく解除する」としています。

新型コロナウイルスによる経済的な損失

新型コロナウイルスの感染拡大により、経済活動は壊滅的な状況に陥っています。

日本政府は、観光立国を旗印に「観光立国推進基本法」を制定し、2020年には2,000万人の観光客を誘致し、インバウンド消費額を8兆円と見込んでいました。

 

まずオリンピックが延期されたことで、関連業界は大きな打撃を受けています。

それに加えて、世界的に国と国との移動を制限しているため、航空・交通・宿泊業界は、これまでにないほどの機会損失と経済的損失を被っています。

 

これらの業界は、日本だけが新型コロナウイルスの感染を封じ込めたとしても、元の状態に戻るわけではありません。

海外からの人の移動がないことには、インバウンド消費に頼る業界が立ち直ることは困難でしょう。

 

海外でも、新型コロナウイルスの感染拡大のペースが落ちていますが、今回の騒動を受けて、人々の意識も変わるような気がします。

これまでのように、気軽に海外を目指すというような意識が薄れるような気もします。

「安易な人の移動は危険も伴う」というような考え方が、主流になるような可能性もあります。

観光業界・インバウンド業界が元の状態に戻るのは、かなり時間がかかりそうな予感…

新型コロナウイルスの影響で倒産した企業一覧

2月の後半から4月にかけて、新型コロナウイルス感染拡大により影響を被り、事業継続が困難になった会社をまとめました。

分かる範囲で記載したため、全てを網羅しているわけではありません。

また、間違いがございましたらご了承下さい。

事業停止/破産手続き開始 企業名
ブランド名等
所在地 負債総額
形態
事業内容
2月25日 北海道三富屋(株)
くりやまコロッケ
北海道夕張郡 7,446万円
破産
2005年(平成17年)6月に設立。オリジナルの「くりやまコロッケ」を自社工場で製造しているほか、地元食材をメインに使った洋食レストラン「蔵」を手がけていた。北海道日本ハムファイターズが主催する「2018年度第9回なまらうまいっしょ!グランプリ」でグランプリを獲得するなど知名度も高かったが、価格競争が激しく、近年は金融機関より経営改善計画の策定を受けていた。札幌市内で開催されたイベントの出店を決めたが、新型コロナウイルス影響を受け、来場者が予想以上に伸び悩み、先行きの見通しが立たなくなった。
2月25日 (株)志学アカデミー
志学アカデミー
富山県富山市 約3億円
破産
1975年(昭和50年)12月創業、富山県内では地場大手学習塾の一つとして認知され、2003年3月期は年収入高約3億8000万円を計上。その後、少子化の影響に加え、全国展開する大手学習塾の進出で生徒数が伸び悩み、教室を順次閉鎖。近年は、富山本校1教室、個別指導塾7教室、大学受験予備校2教室で事業展開していた。アルバイト講師の確保にも苦戦、労務費がかさみ収益も低調に推移しており、立て直しを図っていたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて3月以降に予定していたテスト・模試も中止になり、資金状況は改善せず、事業継続は困難と判断した。
3月2日 (株)愛織
生活雑貨店/aideco
大阪市中央区 数億円
破産
1974年11月創業。生活雑貨やファッション雑貨の専門店を展開、1986年以降、店舗名を「aideco(あいでこ)」としてショッピングモールなどに出店。大阪に5店舗、奈良に3店舗、京都に1店舗、滋賀に3店舗、また関東にも千葉に2店舗の計14店舗(直営店舗は8店舗)展開。2019年秋口以降は、暖冬の影響もあって婦人服の販売が低迷。さらに、新型コロナウイルスの感染拡大で今年2月の来店客が激減していた。債務超過に陥っており、金融機関から借入金返済のリスケジュールを受けていたが、事業継続は困難と判断。
3月2日 ルミナスクルーズ
ルミナス神戸2
兵庫県神戸市 12億4300万円
民事再生
国内最大級のレストランシップである「ルミナス神戸2」によるレストランクルーズ事業を行っていた。近年は、船舶の償却負担や燃料高騰により、赤字決算が続き、債務超過が常態化していた。2018年から2019年にかけては、大阪北部地震・豪雨・台風などの災害が続き、さらに売り上げが落ち込んでいた。2020年に入ってからは、新型コロナウイルスの感染拡大による多数のキャンセル発生で自主再建を断念。神戸港においてレストランクルーズ船「コンチェルト」運営する、株式会社神戸クルーザーの100%株主である「FPC社」より、支援表明を受けている。
3月4日 (株)花のれん
花のれん
北海道網走市 約4,000万円
破産
1973年設立の鮨かっぽう「花のれん」を運営していた(有)花のれんが前身だが、同社は経営破綻。2008年10月に株式会社花のれんを設立し、鮨かっぽう「花のれん」を引き継いでいた。消費の低迷や競争から長らく業績不振が続いていたが、近年は1月下旬~3月に期間限定で姿を表す流氷で有名な観光スポットを背景に、主に中華圏からの外国人観光客が増加していた。しかし、今年に入って新型コロナウイルスの感染拡大の影響から、流氷観光予定であった外国人観光客のキャンセルが相次ぎ、事業継続が困難となった。
3月6日 (有)田村屋旅館
田村屋旅館
福島県耶麻郡 約4億2,000万円
民事再生
1886年に創業した老舗旅館。鉄筋コンクリート4階建、客室40室、宿泊人員250名と沼尻温泉内では最大規模の施設を誇っていた。2011年3月に発生した東日本大震災以降、学生や外国人観光客が激減、震災前の半分以下まで売り上げは減少。ネットの活用や日帰り入浴客のリピート利用の増加に取り組んでいたが、客足は回復せず売り上げはピーク時の約3分の1まで減少。昨年の暖冬によりスキー客が減っていた上に、今年に入り新型コロナウイルスの感染拡大を受けて宿泊客のキャンセルが止まらず、事業の継続は困難と判断。
3月6日 京洛和蒼(株)
千都四季
京都府京都市下京区 推定1億5000万円
民事再生
2015年(平成27年)10月に創業。和装専門商社として、日本語に堪能で和装のスキルを持つ中国人スタッフが、着物販売やレンタルなどを京都で展開。京都市東山区や京都市伏見区などに「千都四季」の名称で着物レンタルショップを構え、外国人観光客などを対象に着物レンタル事業も手がけており、業容拡大基調だった。2019年4月に経験豊富な前代表の尾崎哲也氏が死去。6月以降も、香港における反政府デモの影響で、京都を訪れる香港人観光客が減少し、同業者との価格競争が激化したことで収益性も悪化。2020年に入ってからは、新型コロナウイルスの感染拡大で、京都を訪れる外国人観光客が急減したことが追い打ちをかけ、今後の事業継続が困難となった。
3月10日 (株)愛トラベル
愛トラベル
広島県広島市安佐南区 約3億円
破産
1998年(平成10年)6月に設立された国内旅行業者。広島市と福山市の2拠点で積極的な格安プランの広告宣伝、営業活動を行い、ピークの2002年5月期の売上高は約20億円を計上。
3月16日 (株)シティーヒル
マジェスティックレゴン
大阪市中央区 約50億円
民事再生
1987年にマジェスティックレゴンの企画販売を開始。テレビドラマ「帰ってきた家売るオンナ」で女優の北川景子さんが「マジェスティックレゴン」を着用し、知名度が向上していたが、地震や台風などの天災で一部店舗が運営できず、売上高も低迷していた。2017年2月期から3期連続で赤字を計上、資金繰りが逼迫(ひっぱく)していた。「新型コロナウイルス」の感染拡大の影響で、2020年2月以降の売上が減少し、資金繰りが間に合わず経営破綻。全国に直営107店舗、フランチャイズ30店舗、海外に40店舗を出店
3月19日 合同会社おやど
ホテル木曽温泉
長野県木曽郡 3,000万円
破産申請
宿泊施設「ホテル木曽温泉」の指定管理業者。御嶽山の登山口に立地し、宿泊のほか日帰り入浴なども提供しています。2014年9月に御嶽山が噴火して以降は利用客が減少、2019年は暖冬の影響で業績は低迷していました。さらに、2020年に入り新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、利用客は一層減少し事業継続を断念しました。
3月20日 (株)セブンレストランシステム
大衆食堂半田屋
北海道札幌市 1億3000万円
破産申請
2007年(平成19年)9月に設立。「大衆食堂半田屋」のフランチャイジーとして、札幌市内で「半田屋西線南七条店」と「半田屋新道丘珠店」の2店舗を運営。2009年には、道外店舗として栃木県那須塩原市や福島県郡山市にも店舗を展開しましたが、2016年にはこの2店舗を閉店。その後、人手不足から来店客の回転率が悪化し、集客力の低下にも影響していました。オペレーション改善による顧客回転率の回復を図りましたが、経費負担増から低採算での運営が続いていました。今年に入り、新型コロナウイルスの影響から来店客が減少、先行きの見通しが立たず、事業継続を断念。
3月23日 (株)ニューステップ
アクアレンタカー
沖縄県那覇市 3億9,038万円
民事再生
「アクアレンタカー」の名称で、本社の所在地のほか、宮古島市で、コンパクトカーや軽自動車、ワンボックスカーなど約400台の車両を保有してレンタカー業を手掛けていました。台湾からの観光客確保に力を入れ、2019年5月期には売上高の増加に繋がりましたが、リース料を含めた経費負担が重く、営業損益は101万円の赤字を計上。新型コロナウイルスの感染拡大による旅行自粛の影響から、2020年3月は大幅な減収が予想され、リース債務を中心に予定通りの債務弁済が出来なくなると判断、民事再生法を申請。
3月23日 関西スターリゾート(株)
大阪国際交流センターホテル
大阪府大阪市 現在精査中
破産
2019年に設立。大阪市が所有する宿泊施設「大阪国際交流センターホテル」の運営について、別会社から運営を再受託するかたちで事業を展開(運営受託)。新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、宿泊客が大幅に減少するなど事業環境が悪化したため、運営継続は困難と判断。
3月23日 (株)新和
山梨県西八代郡 約9,600万円
破産
小中学校や保育園、病院、老人福祉施設などに、給食用の冷凍食品および業務用食材を販売。「新型コロナウイルス」の影響で学校が休校し、取引が激減したことで先行きの見通しが立たなくなり、事業継続を断念。
3月24日 (株)小林出版
小林出版
東京都渋谷区 約1,600万円
破産
大学の福祉系学部で使用される介護や社会福祉の教科書を出版。新型コロナウイルス感染拡大による大学休校の影響で、新年度用向け教科書の計画通りの販売目途が立たず、事業継続が困難となった。
3月24日 (有)アライドフーズ
運河亭
北海道札幌市 約6,300万円
破産申請
1990年に設立したバイキングレストラン「運河亭」を札幌市内で運営業者で、ニュージーランド産ラム、マトンの現地加工ロールの輸入販売業務を目的として会社設立。1999年8月に「運河亭」をオープンし、レストラン事業を本格的に開始。2001年12月には2号店となる手稲前田店もオープン。有名ホテルなどにおける多種多様のバイキングスタイル提供で競合は激化し、差別化が難しくなり、売り上げは年々減少していた。「新型コロナウイルス感染防止」のための臨時休業による急激な売り上げ減少で、各種支払いの目処が立たなくなり事業継続が困難になった。
3月25日 (株)レバンテ
ビアレストラン/レバンテ
東京都中央区 現在精査中
破産
1947年(昭和22年)3月に創業、1953年(昭和28年)12月に法人改組。旧財閥系の商社として設立された後、長らく休眠状態となっていたが、別会社が運営するビアレストラン「レバンテ」が有楽町駅前の再開発により移転するになり、東京国際フォーラム内の同店舗の営業を承継するため2003年3月に「(株)レバンテ」として事業再開。近年、同業他社の新規出店などにより来客数が落ち込み、散発的に赤字決算を計上、そのような状況の中、新型コロナウイルスの影響で業況が悪化、先行きの見通しも立たず、店舗は3月25日をもって閉店していた。
3月25日 (有)豆匠たかち
八王子一丁庵
東京都あきる野市 約5億6000万円
破産
1966年(昭和41年)11月創業で、1977年(昭和52年)4月に法人改組した豆腐製造販会社。北海道産大豆だけを使用した高級豆腐「一丁庵」を看板商品に、大手百貨店や駅ビル内の「八王子一丁庵」での小売りと、食品スーパーなどへの卸売りを行っていた。原材料の高騰や競争激化から低い利益水準が続き、財務内容の改善が遅れていた中、1月下旬からの新型コロナウイルスの感染拡大による消費の落ち込みで、売上が急減し事業継続が困難となった。
3月26日 (株)星たる観光
星たる
三重県志摩市 2億1000万円
破産申請
2005年に開業した旅館を買収し、同社を設立。敷地1500坪、全室露天風呂つきの宿泊施設「星たる(ほたる)」を運営。集客は伸び悩んでおり、旅館を買収した際の借入負担も重荷となっていました。新型コロナウイルス感染拡大の影響から、宿泊予約キャンセルが相次ぎ、ハイシーズンとなる大型連休を含んだ4月~5月の予約状況も低迷し、先行きの見通しがたたず、事業継続を断念。
3月30日 (株)冨士見荘
冨士見荘
愛知県蒲郡市 約23億8,800万円
破産
1956年(昭和31年)2月設立。西浦温泉の観光旅館「冨士見荘」を運営。60年超の歴史を持ち、地元では一定の知名度があり、ホームページのリニューアルなどでも顧客獲得に繋げ、2015年には年収入高約5億円を計上。国内外の温泉・リゾート施設との競合激化もあり、その後は業績が低迷。2017年12月期には収入高がピーク時の5分の1に激減。近年は、中国人ツアーの受け入れに特化し業況改善を図っていたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、中国からの団体旅行の予約のキャンセルが相次ぎ、事業継続が困難となった。
3月30日 (株)奥飛騨薬師のゆ本陣
薬師のゆ本陣
岐阜県高山市 2億1,000万円
破産申請
旧(有)奥飛騨ガーデンホテル本陣を吸収分割、同社から事業を譲受し、2015年(平成27年)12月に設立。奥飛騨温泉郷内で温泉旅館「薬師のゆ本陣」を運営。飛騨温泉郷新平湯温泉の中でも最も古い温泉旅館の一つで、設備は地区最大規模。設備負担が重かったことで、設立以降、損益分岐点を上回る収入高の確保には至っておらず、赤字決算が続き債務超過に陥っていた。新型コロナウイルス感染が確認された女性が飛騨地方のバスツアーに参加し、奥飛騨の宿泊施設に宿泊したと報道された2月21日以降、予約客のキャンセルが相次ぎ、3月以降も外国人宿泊客が激減。新型コロナウィルスの感染拡大が止まらず、収束の見込みも立たないことから、営業再開を断念。
3月30日 (株)富士屋ホテル
潮来富士屋ホテル
茨城県潮来市 現在精査中
破産
1957年創業。常陸利根川沿いに立地する「潮来富士屋ホテル(1979年竣工)」と「別館・開花亭(1989年竣工)」を経営。2003年4月に民事再生法の適用を申請し、経営再建を進めていたが、高速道路の整備によるアクセス改善で宿泊需要が減少し、「水郷潮来あやめまつり」シーズン以外の利用客の確保に苦慮。新型コロナウイルスの影響で、「水郷潮来あやめまつり」は中止となり、事業継続は困難と判断。
3月30日 (有)式典さがみの
さがみの会館
神奈川県相模原市 約2億円
破産
1989年2月に設立された葬儀業者。24時間体制で相談を受け付け、直営斎場「さがみの会館」を運営。密葬、大型葬、社葬など宗旨・宗派を問わず、葬儀業務全般を手掛けていた。葬儀の簡素化、多様化や競争激化などで、近年は徐々に業績が悪化。主要得意先であった地元の医療機関で、今年2月に新型コロナウイルスの「クラスター」が発生し、同医療機関から業務の斡旋を受けられなくなった。また、新型コロナウイルスの影響で、高齢者が多数集まる葬儀の延期や中止が相次ぎ受注が激減、先行きの見通しも立たず、事業継続を断念。
3月30日 (有)ライフシナジー
居酒屋/花蔦鳳月
静岡県静岡市 約1.6億円
破産申請
2004年9月に創業。静岡市や富士市で居酒屋「花蔦鳳月」や手羽先の専門店「からあげ花蔦」を多店舗展開。その他、室内装飾、カーテン、じゅうたん、クロス工事、店舗・住宅増改築工事など、多角的に展開。出店費用などの負担が重く、2005年8月期には債務超過へ転落。新型コロナウイルスの感染拡大で居酒屋への客が急減、積極的な事業展開に伴う借入金のリスケジュールをしていたが、見通しが立たず、事業を断念。
3月31日 (株)味春
味春ランチ
熊本市東区 現在精査中
破産申請
1974年(昭和49年)11月に弁当・折詰の仕出し販売を目的に創業。「味春ランチ」の店名で事業所や官公庁等職域向けの昼食弁当を販売、旅行業者やゴルフ大会や農機具メーカーの各種イベント向けに催事用の弁当を販売。近年は、コンビニ弁当の需要増や低価格弁当との競合から売り上げは低迷し、2019年4月期の年売上高はピーク時の3分の1以下に激減。新型コロナウイルスの影響により、県内各地でのイベント中止、保育園などの休園で販売量がさらに落ち込み、花見シーズンである4月や5月の大型連休の弁当予約販売もキャンセルが相次ぎ、事業継続の目処が立たず断念。
3月31日 (有)長浜将軍
ラーメン店/長浜将軍
福岡県福岡市 現在精査中
破産申請
1975年(昭和50年)3月にとんこつラーメン店と、定食屋の運営を目的に創業。「長浜将軍」ブランドで、福岡市などで4店舗のラーメン店を運営。同業他社との競合などで集客が落ち込んでいた上、新型コロナウイルスの感染拡大による来客の減少で、売り上げが急激に落ち込み、事業継続の目処が立たず断念。
3月31日 (有)モンキチフーズ
モンキチフーズ
福岡県福岡市 現在精査中
破産申請
2001年(平成13年)4月、長浜将軍に対する食材供給・麺類製造を目的に設立。独自開発した麺(健康志向の生ラーメン)をはじめ、出汁、たれなどを製造。長浜将軍の各店舗へ提供しており、長濱将軍の破綻に連鎖する形となった。
3月31日 (株)和倉屋金物店
和倉屋金物店
石川県七尾市 2億円
破産
1833年に金物販売を目的として創業。管材や住宅設備機器の卸を主力に事業を展開。新型コロナウイルスの感染拡大による中国からの部品供給の遅延で、住宅設備機器の仕入に支障を来したため、事業継続が困難となった。
3月31日 高倉商事(株)
高倉商事
新潟県上越市 約6億6,700万円
破産
1914年5月に衣料品小売業として創業。婦人服を中心に宝飾品や健康食品などの卸売を手掛けており、小売店運営や不動産賃貸にも進出していた。1984年には、新潟店に現金問屋部門を開設するなど事業を拡大。しかし、廉価な海外製品との競合などによって減収が続き、2019年4月期の年売上高はピーク時の4分の1に減少しており、損益面でも経費の吸収ができず欠損が続いていた。減収により採算性も悪化し、借入依存度も高く厳しい資金繰りが続いていた上に、新型コロナウイルス感染拡大により、得意先の小売店が外出自粛の影響を受けて販売が低迷。展示会や催事等の中止も相次ぎ、業績悪化がさらに進み、事業継続を断念。
3月31日 (有)マツナガ販売
マツナガ販売
佐賀県西松浦郡 約3,600万円
破産申請
割烹用食器・一般食器の卸売を主体に事業を展開。代表親族が経営する小森谷嘉右衛門窯が開発した「不思議なお皿」の各地での実演販売も手掛けていた。旅館やホテルからの受注が減少したうえ、百貨店向けの商品も伸び悩み業況が悪化しており、新型コロナウイルスの感染拡大が追い打ちをかけた。
3月31日 瑞穂リゾート(株)
瑞穂ハイランド
広島県広島市 約2億円(3社合計約30億円)
破産申請
2007年10月に、経営不振に陥っていた西日本最大級のスキー場「瑞穂ハイランド」の事業を承継し、場内の宿泊施設や飲食店も運営。近年は、暖冬による雪不足で営業日数や来場者が減少し、スキー人口の減少も相まって、2017~18年と2期連続の最終赤字を計上。今季は、新型コロナウイルス感染症による外出自粛が追い撃ちをかけて、来場者数が大幅に減少し、事業継続を断念。
3月31日 (株)瑞穂商事
武雄センチュリーホテル
島根県邑智郡邑南町 約14億円(3社合計約30億円)
破産申請
2011年(平成23年)12月に設立されたリゾートホテル・旅館の運営業者。「上田プラザホテル」(長野県上田市)、「武雄センチュリーホテル」(佐賀県武雄市)などの運営を受託するほか、瑞穂リゾート(株)の管理も手がけていた。グループ全体で利用客数の大幅な減少が続き、事業継続を断念。
3月31日 バークリープロパティ(株)
瑞穂ハイランドスキー場
島根県邑智郡 約14億円(3社合計約30億円)
破産
平成19年3月設立のスキー場施設の賃貸会社。「瑞穂ハイランドスキー場」の不動産を所有し管理していた。瑞穂リゾート(株)の破たんに連鎖。
3月31日 (株)星栄商店
とっちゃんラーメン
宮城県加美郡 約1億1,500万円
破産申請
麺類の製造を主体に事業を展開し、主力ブランド「とっちゃんラーメン」に加え、納入先との共同開発の「ふかひれラーメン」、地元特産の野菜を使用した「ほうれん草麺」、「ねぎ麺」などを製造。新型コロナウイルス感染拡大に伴う相次ぐイベントの中止で資金繰りのめどが立たなくなった。
3月31日 (株)とみや旅館
とみや旅館
兵庫県美方郡 5億3000万円
破産申請
1930年創業、1953年6月に法人改組。兵庫県の湯村温泉にある老舗温泉ホテル(客室数38室)。自家源泉の源泉掛け流しで人気を集めた貸切露天風呂は、情熱大陸でも紹介された有名 デザイナー設計。景気低迷により、湯村温泉を訪れる観光客が年々減少していたため、業績は低迷を続けており、財務内容は債務超過に陥っていた。大手インターネット予約サイトや自社ホームページなどを利用し、集客に注力していたが業況は回復せず、2019年5月期の年収入高は、ピーク時の4分の1に落ち込んでいた。このような状況の中、新型コロナウイルス感染症拡大による外出自粛の影響を受け、書き入れ時にあたる2~3月の宿泊客数は大幅に減少し、事業継続を断念。
3月31日 (株)原鶴温泉咸生閣
原鶴温泉咸生閣
福岡県うきは市 2億円
破産申請
「博多の奥座敷」として知られる原鶴温泉にある、地元でも高い知名度を誇る温泉旅館「咸生閣(かんせいかく)」を経営。和室34室、宿泊人員約180名、400畳の広さを持つ大浴場(ジャングル風呂)や宴会場も有する。他地区との競合が激化し、原鶴温泉自体の集客も減少していた上、施設の老朽化も進み、同旅館自体の集客力も低下していた。2017年7月の九州北部豪雨後も営業を続けてきたが、売り上げは年々減少傾向にあり、2020年に入り新型コロナウイルス感染拡大により、顧客からのキャンセルが続き、先行きの見通しも立たず、事業継続を断念。
3月31日 (株)自然塾
名湯の森ホテルきたふくろう
北海道川上郡 3億9,000万円
破産申請
1985年(昭和60年)3月に設立。2003年に「川湯国際ホテル」を買収し、「名湯の森ホテルきたふくろう」に改名。客室91室、大・中の宴会場、男女別の露天風呂などを備え、温泉は定評のある硫黄泉の源泉かけ流しで、旅行代理店を通した団体客や地元客を確保してきた。ピーク時の2006年12月期以降、個人消費の低迷により観光客の入り込みが減少し、代理店等への依存も高く客単価が伸び悩んでいた。また、温泉ホテルを買収した際の借り入れ負担が重く、赤字計上が続き、2012年には中小企業金融円滑化法を活用し元本返済猶予を受けていた。高齢で体調が優れない創業社長から、現代表が受け継ぎ債権に乗り出していたが、新型コロナウイルスの流行により宿泊予約のキャンセルが続き、事業継続を断念。
3月31日 (株)RIT
カフェ/果香(かか)
東京都渋谷区 1億1000万円
破産申請
自由が丘と立川のチャイニーズカフェ「果香(かか)」を運営。2007年9月期には、横浜や鹿児島などに5店舗の出店を行っている。2017年9月期には黒字転換を果たし、大阪・梅田にも香港スイーツとシンガポール料理店「果香×ツル商店」を出店。2019年10月の消費税増税の影響で来店客数が減少したほか、今年に入り新型コロナウイルスの影響を受け、売上高が大きく落ち込んだため、事業継続の目途が立たなくなった。
3月31日 (有)N.S,Factory
FLASK
兵庫県神戸市 現在精査中
破産申請
2004年7月設立の婦人服販売業者。「FLASK」のブランド名でニット、カットソー、スカート、パンツ等を中心にアウター全般のほか靴、アクセサリー等も扱い、全国のセレクトショップや百貨店で販売。記録的な暖冬に加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響による、セレクトショップや百貨店の時短や休業で売上がさらに減少し見通しが立たなくなった。
4月1日 (有)トラベルシリウス
湯原国際観光ホテル菊之湯
岡山県真庭市 約5億6,000万円
民事再生/td>

1978年4月創業、1989年9月に法人改組。湯原温泉街にて、ゆばらの宿「米屋」(27室)、湯原国際観光ホテル「菊之湯」(50室)、旅館「菊乃家」(18室)、湯原の別荘「La Villa di YUBARA」、1棟貸ゲストハウス「4LinesSpace」のほか、鳥取県倉吉市で「国民宿舎グリーンスコーレせきがね」(43室)を運営。真庭市から受託した指定管理施設として「ホテル蒜山ヒルズ」(14室)や「蒜山青少年研修センター」などの管理・運営も手がけていた。その後、同業他社との宿泊価格の競合激化も伴ない、主力である「米屋」「菊之湯」の宿泊者数が伸び悩んでいた。2018年7月に発生した西日本豪雨災害により、宿泊予約のキャンセルが相次いで発生、人件費や老朽化した施設の修理・メンテナンス費なども収益を圧迫していた。今年2月以降、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、宿泊客が大幅に減少したことなどから急速に資金繰りが悪化、自主再建を断念した。
4月1日 (株)エターナルアミューズメント
Anibox(アニボックス)
東京都千代田区 約84億円
破産
2007年(平成19年)6月に設立。秋葉原の総合アミューズメント施設「エターナルアミューズメントタワーby Asobox」、アニメ雑貨販売店「Anibox(アニボックス)」を全国に約100店舗出店。クレーンゲーム機を主体におみくじマシン、パチスロマシンなど100種超のアミューズメント機器のレンタルや卸も行っていた。他社からの営業譲渡で直営店舗が増加し、売り上げも増えていたが、一方で積極的な出店により商品在庫が重荷となり、2019年10月の消費増税によって店舗の売り上げが減少、昨年末から取引先への支払い遅延が頻発していた。 今年に入ってから、新型コロナウイルスの流行で、各店舗の来店者数と売上高が大幅に減少し、一部従業員のリストラなど再建策を模索したものの、資金繰りのメドが立たず、事業継続を断念。
4月1日 (株)マイチケット
マイチケット
兵庫県尼崎市 約1億7,800万円
破産
1982年創業で、スタディーツアーやワークキャンプ、海外ボランティアに特化した旅行、企画を展開。1991年の湾岸戦争、1995年1月には阪神・淡路大震災で被災したことで、ツアーの実施が困難となり負債を抱えている。その後は確実に事業を継続し、売上を伸ばしてきたが、これまでの損失計上を補填するため多額の借入が負担となっていた。今年に入り、新型コロナウイルス感染拡大により事業環境が急激に悪化、事業継続を断念。
4月1日 (有)渡辺水産
海鮮浜焼き盤洲(ばんず)
千葉県木更津市 推定3億7,000万円
破産申請
2004年4月設立の海産物販売業者。地元木更津で水揚げされた海産物の卸売を主体とし、2014年には本社敷地内に飲食店「海鮮浜焼き盤洲(ばんず)」をオープン。アニサキスによる食中毒問題で主力の海産物卸売が低迷。赤字計上が続いたことで債務超過に転落し資金繰りが逼迫(ひっぱく)していた。さらに、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、収益の柱となっていた飲食店の集客が激減。
4月1日 (株)松田商事
ケータリング/Rico(リコ)
栃木県小山市 約1億8,500万円
破産申請
バラエティケータリングサービスRico(リコ)の名称で、イベント、パーティー向けに創作料理、寿司などのケータリングサービスを提供。近年は記念式典やイベント、パーティーの減少などから経営は悪化していた。新型コロナウイルス感染拡大により、葬儀後の会食を自粛するケースが増加、売上が減少し先行きのめどが立たず事業継続を断念。
4月2日 (有)トキワサンコウ
静岡県浜松市 8,160万円
破産
1999年11月設立。地元の食料品店や市場、学校給食向けなど多くの販路を確保していた。2010年3月期をピークに、減収基調で推移しており、ピーク時に比べると売上高は3分の1ほどに落ち込んでいた。打開策として宅配弁当の取り扱いも開始したが、設備移設に伴い2020年2月より宅配弁当の取り扱いは休止した。今年に入り、新型コロナウイルス感染防止のため、学校が休校となったことで主力の豆腐の需要が激減。今後の事業継続は不可能と判断。
4月6日 長州観光開発(株)
萩グランドホテル天空
山口県萩市 約18億円
破産
1972年(昭和47年)7月に設立。70年代~80年代にかけて設備投資を積極的に進め、総客室数183室、最大収容人員800名で、240畳の大宴会場を完備するなど、大手のホテルに成長。95年には、パチンコ事業にも参入して事業内容を拡大。その後、収入高の5割以上を占めていたパチンコ事業から撤退。2003年に温泉施設「弘法寺の湯」を開設し、2004年12月に「萩グランドホテル天空」に改名し、料理や土産物店などのサービスを充実させる。その後は、大口の旅行案件の減少などで集客は伸びを欠き、収益性も低下、設備投資に伴う借入金も重荷となり、余裕のない資金繰りが続いていた。新型コロナウイルス感染症拡大に伴う宿泊予約のキャンセルが、3月は80%、4月には95%にのぼり、事業の継続が困難な状況に陥っていた。
4月6日 (株)マルサ斎藤ゴム
マルサバルーン
東京都墨田区 約2億円
破産
ゴム風船、フィルム風船などの製造販売会社。玩具メーカーや問屋などを通して、コンビニエンスストア、スーパー、大手量販店などに子供向け玩具用ゴム風船や宣伝用風船などを販売。主力の子供向け玩具用ゴム風船が、主力取引先からの受注落ち込みにより生産量が減少。新型コロナウイルスの影響により、中国や東南アジアからの材料仕入れが困難となっていたうえ、イベント自粛や原材料の仕入れが困難となった結果、業績が悪化し資金繰りも限界に達し、事業継続を断念。
4月7日 (有)ムライストアー
ムライストアー
北海道松前郡 約7,900万円
破産
食料品の小売を手掛け、長年の業歴を背景に地域住民に親しまれていた。新型コロナウイルスの影響で、町内小中学校への給食向けが供給停止となり、売上が激減、先行きの見通しが立たなくなったことから事業継続を断念。
4月9日 まるい商事(有)
民泊苫小牧ハスカップ等
北海道苫小牧市 約9億8,000万円
2回目の不渡りで事実上の倒産
1965年創業の不動産業者。アパートの所有および賃貸管理を手掛けていた。近年は他の物件との競合から入居率が低下、設備投資不動産取得に伴う借入金の負担が過大となっており、不動産の売却による多額の損失計上などから債務超過になっていた。2019年8月には民泊事業「民泊苫小牧ハスカップ」を開始したが、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、中国人観光客の宿泊予約のキャンセルが相次ぎ、資金繰りも限界に達した。
4月20日 (株)東鮓
割烹東吉
奈良県奈良市 約7億6,500万円
破産申請
1962年創業。旅行代理店や工場・官公庁・寺社などを取引先として、奈良県内で寿司・和食・仕出しの出前やパーティー・イベント向け弁当などの製造・販売を7店舗で展開。「割烹東吉」の屋号で日本料理店を経営。回転寿司チェーン店や和食チェーン店の出店攻勢による競争激化で客が減少し業績が低迷、債務超過に陥るなど資金繰りが逼迫していた。今年に入り新型コロナウイルスの感染拡大により、先行きが不透明な状況が続いているため、事業継続が困難だと判断。スポンサーの支援により、保全管理人のもと事業は継続していく予定。
4月20日 (有)藤栄堂
藤栄堂
静岡県静岡市 約2億6,000万円
破産申請
1960年代に創業。創業当時は和・洋菓子を取り扱っていましたが、近年は長さ50センチのロールケーキが特徴のロールケーキ製造に特化。地元では人気で、静岡県内に5店舗展開し、食品スーパーなどにも販路を確保。コンビニエンスストア等との競合により、2019年9月期の売上高は、ピーク時の3分の1ほどに減少していた。資金繰りが逼迫するなか、借入金の返済の見直しなど金融機関から支援を受けていたが、新型コロナウイルス感染拡大が売上低下に拍車をかけ、製造スタッフへの衛生用品の確保も困難となり、事業継続を断念。

まとめ

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、日本全体が経済的な損失を被っています、

このコロナ禍による経済的影響は、そう簡単に解決できる気配はなく、乗り越えるのに数年かかるような気もします。

 

今回、上記のように、経済的な損失から事業を継続できなくなった企業をまとめてみましたが、気がついたのは、殆どの企業がコロナ禍の前から企業活動が上手くいっていませんでした。

新型コロナウイルスの感染拡大が、直接企業活動に影響を与えたと言うよりも、コロナ禍によって引導を渡されたというのが事実のような気がします。

 

上記の殆どの企業が「かつては上手くいっていたが様々な理由で売上が激減、再浮上を目指し身を削って頑張ってきたが、突然思いもよらなかった災害が発生し、再浮上のきっかけを失い、ついに心が折れてしまった~」という事だと思います。

マスコミも、その辺のところを正確に伝えないと、世間の人達は「コロナ禍だけの影響で倒産した。」と安易に信じてしまうような気がします。

 

新型コロナウイルス感染の勢いは、全国的に落ちてきているようです。

しかし、韓国では再クラスターのニュースも報じられており、一旦落ち着いてきたからと油断したら元の木阿弥になりそうな気がします。

政府は、39県に対して緊急事態宣言を解除しましたが、気の緩みから再クラスターが起きないことを願っています。

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