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前から噂があった業績悪化のレナウン、コロナ禍で倒産・民事再生手続き

民事再生

40代以上の人なら、多分レナウンの名前は知っているのではないでしょうか?

最近の若い人は、ファッションを勉強している人でも名前を知らない人が多いと、知り合いに聞いたことがあります。

 

バブルからバブルが崩壊する頃の1980年~1990年初頭頃には、アパレルメーカーとしては世界最大の売上高を誇っていたはず。

そんな大手が、最近は見る影もなくなって、ついにコロナ禍に引導を渡された形になってしまいました。

レナウンとはどんな会社?

世の中の50~60代以降のおじさんたちには、「レナウン」と言えば「アーノルド・パーマー」や「ダーバン」の名前が出てくるはずです。

特に、「ダーバン」は「アラン・ドロン」をCM起用して、テレビでもバンバンCMをうっていたので、「ダーバン=アラン・ドロン」というイメージが出来上がっているはずです。

 

若い人に聞いたら、「レナウン?」「ダーバン?」となるでしょうね…

ゴルフをやる人なら、若い人でも「アーノルド・パーマー」の名前は知っているかもしれませんが、それが洋服のブランドにまでは結びつかないでしょう。

レナウンはCMなども人気があって、「わんさかわんさ、わんさかわんさ」と歌う「ワンサカ娘」の歌を、「シルヴィ・バルタン」が歌っていたのを何かの特集で見たことがあります。

(ツイッターで見つけました。下に、あります。)

レナウンは業界首位だった?

ピーク時の売上高は3000億円を超えており、長い間、業界首位の座を守っていた「ファッション業界の雄」だったはずですが、90年代半ばからは凋落の一途をたどっています。

2010年には、山東如意と資本提携を結び、13年には山東如意の子会社になっており、2019年2月期連結は、売上高636億(前年比4・1%減)、営業損益が25億7900万円の赤字と大苦戦しています。

 

1年前の2018年2月期連結は、営業利益2億1500万円と、少ないながらも黒字を計上していましたが、1年間で30億近く営業利益が減少しているわけです。

最悪な事に、2020年に入ってからは、誰も予想もしなかった新型コロナウイルスの感染拡大で、とどめを刺されてしまった…というところでしょうか?

 

新型コロナウイルスの感染拡大による影響は、航空業界・ホテル業界・観光業界・飲食業界などが大きな打撃を受けていますが、ファッション業界もかなりの打撃を受けているはずです。

旧態依然の体質の百貨店業界も危ないでしょうね~

コロナ禍だけが原因ではない?

2019年~2020年の冬場は、雪が積もっていないスキー場などの話題もあったくらい記録的な暖冬だったので、コートなどの冬物は全然売れなかったそうです。

そんな厳しい暖冬の季節を乗り切り、春から夏にかけてはどうしても売り上げを伸ばしたかったはずですが、全世界的に新型コロナウイルスの感染が襲ってきたせいで、売り上げを伸ばすどころか業種によっては80~90%の売上減になったわけですから、レナウンも流石に「もうダメだ!」と両手を上げたのでしょう。

倒産の噂は前からあった?

新旧の入れ替わりが激しい、アパレルブランドの寿命は10~12年ほどと言われています。

旧レナウンの前身である株式会社佐々木営業部が設立されたのは1947年(その前身の佐々木商会は1902年設立)、商号を株式会社レナウン商事に変更したのが1955年、70年ぐらい(佐々木商会からは120年弱)生き残ってきた会社ですから、凄いと言えば凄い会社です。

 

現レナウンは、「ダーバン」ブランドから設立された株式会社ダーバンと、株式会社レナウンが経営統合して出来た持ち株会社ですが、上記にもあるように2010年には中国の山東如意が筆頭株主となり、2013年には連結子会社になっているので、実質的には中国の会社になっていました。

その親会社の中国企業である「山東如意」も、資金繰りが悪化していたため、レナウンの倒産の可能性も噂として前から囁かれていたわけです。

 

2019年度2月期の営業損益の急拡大も、親会社山東如意のグループ会社「恒成国際発展有限公司」への売掛金の回収が滞ったことにより、53億円の貸倒金引当金を計上したのが原因とも言われています。

レナウンは、新型コロナウイルスの感染拡大以前から、大きな問題を抱えていたのです。

親会社の拡大戦略は失策?

「中国のLVMH」を自称する「山東如意」は、1998年には2億元(約30億円)だった売上を、2016年には500億元(約7,500憶円)とし、20年で売上を260倍にした会社として話題にもなっており、傘下として日本のレナウンだけではなく、英国のアクアスキュータム、スイス創業のバリー、フランスの高級ブランドSMCPなども保持しています。

以前から資本・業務提携先出会った伊藤忠商事も、2019年2月には、この「山東如意」に推定200憶円程度を出資しています。

 

「山東如意」は、M&Aには40億ドル以上を費やしたのにも関わらず、大型M&Aの成果はあまり出ていないとされ、大手格付け会社ムーディーズは、19年10月には山東如意をB3(投機的格付け)に格下げしています。

日本の企業もバブル期には、バカ高い資金を投入してM&Aを行っていましたが、殆どの企業が上手く行かず「投資下手」とも言われていました。

同じように、レナウン親会社の「山東如意」も闇雲に資金を投入していたようです。

 

そして、コロナ禍以前から、レナウンを支えるだけの資金力は無かったようです。

というよりも、レナウンの倒産は、親会社の資金繰り等のあおりを食ったと言うのが原因のようです。

世間のネット上の反応

まとめ

新型コロナウイルスの感染拡大は、インバウンド業界を始め、様々な業界に負の影響を与え続けています。

これから暫くの間は、企業の大小を問わず、様々な企業の業績悪化や倒産のニュースが世間を賑わせるはずです。

 

ドラッグストアや生鮮食品を扱うスーパーマーケットなど、一部の業態ではコロナ禍により売り上げを伸ばしているようですが、大部分の業態・企業は外出自粛や休業要請などが相まって業績は悪化しています。

このコロナ禍の影響から脱するには、どれぐらいの期間が必要になるのでしょうか?

自分の生活もそうですが、日本経済の将来の事も非常に気になります。

Digiprove sealCopyright secured by Digiprove © 2020 Hironori Eguchi

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