オリンピック

東京オリンピックスケートボード日本代表選手は誰?有望選手や選考方法は?競技ルール&試合日程について

スケートボード
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スケートボードの試合会場:有明アーバンスポーツパーク

所在地:東京都江東区有明1丁目7番

収容人数:7,000人

若者に絶大な人気の「スケートボード」は、今回の2020年東京オリンピック大会から採用されました。

スケートボードの会場である有明アーバンスポーツパークは、今回の東京オリンピック2020のために、仮設競技場として建設されています。

 

この競技場は、あくまでも仮設競技場だと言うことです、

なぜかというと、大会終了後の2021年3月には解体工事が始まる予定だからです。

仮設とは言え、高さ20メートルの建築物なので、かなり大きな競技場になります。

解体後はどうなるかというと、民間事業による事業提案がなされているそうです。

 

有明アーバンスポーツパークでは、スケートボードの他にも、これも若者に人気の都市型スポーツとして大きな注目があつまっている「BMXフリースタイル」と、「格闘技」と形容されるほど激しい自転車レース「BMXレーシング」の試合も行われます。

 

スケートボードの代表選手に関してですが、現在(2020年1月時点)では、まだ確定していません。

下の方に、競技別の選考人数や選考方法などの記事があります。

 
ショーン・ホワイトがオリンピックを断念しました。

これは致し方ないですね…

いくらショーンがスノーボードのスーパースターと言えども、スケートボードのアメリカの壁はかなり高いです。

現時点(2020年3月2日)のショーンの成績は、世界ランク25位、層の厚いアメリカでは11位の成績なので、アメリカで3位以内になるのさえほぼ不可能な状況でした。

ですから、断念せざるを得なかったと思います。

スケートボードの起源について

スケートボードの起源については、1940年代のアメリカ西海岸で、木の板に鉄の車輪をつけて滑った遊びが始まりとされていますが、実はあまり良くわかっていません。

1950年代に入って、ローラーダービー社という会社から、木製の板にゴム製の車輪がついた「ローラーサーフィン」という商品が販売されたのが、現在のスケートボードの原型になったと言われています。

1960年代に入ると、カリフォルニアでスケートボード競技の大会も開催され始めていますが、今のような形ではなく、板の上で逆立ちをしたりする曲芸みたいな乗り方が主流だったそうです。

 

随分前に、「ロード・オブ・ドッグタウン」という映画を見ました。

亡くなった後に、ダークナイトでの怪演で「アカデミー助演男優賞」を受賞した「ヒース・レジャー」が出演している映画で、個人的にかなり印象に残っている映画です。

スケーターなら、一度は見たことのある映画なのではないでしょうか?

 

1970年代のアメリカ西海岸ドッグタウンで、伝説のスケートボードチームと言われた「Z-Boys」の実話を元にした映画で、現在のスケートボードのスタイルやカルチャーは彼らから始まり、その後の多くのスケーターたちに影響を与えたグループです。

この映画にも、フィギュアスケートのようにぐるぐる回ったり真っ直ぐ滑ったりするだけの、昔のつまらなかった競技会が出てきます。

彼らは、ルールに従っただけの規定の滑りを横目に、鼻で笑いながらルール無視で自由にアクロバットな技を繰り出して滑ります。

 

近所の金持ち達が旅行で出かけた後、水不足で空になった高級住宅地のプールに忍び込み、新しい滑りを練習するシーンも印象に残っています。

古くてつまらないルールに縛られず、自分たちのアイデアで自由に滑るスタイルが、次第に人気を呼び彼らも有名になっていきます。

今のボード競技に、空中技が取り入られるようになったのも、彼らの功績だと言われています。

 

スケートボードの競技内容について

競技種目としてのスケートボードは、ジャンプ・空中動作・回転などの技である「トリック」を行い、その技の難易度や高さ・スピードなどを評価する採点競技で、東京オリンピック2020から正式種目として追加されました。

オリンピックで行われるスケートボードの種目は下記の2つで、それぞれ男女別に競技が行われます。

ストリート

街中にあるような階段や手すり、縁石やベンチ、壁や坂道などを再現した専用コースを造り、そのコースを様々なトリックを(技)を使いながら走り抜け、技の完成度やオリジナリティ・スピードを競います。

また、ストリートは、「Run Section(ラン方式)」「Best Trick Section(ベストトリック方式)」の、採点方式や内容が違う2つの方式で滑り、合計得点を競います。

 

「Run Section(ラン方式)」

45秒という限られた時間の中で、縁石や手すりなどの障害物に対しトリックなどをミスなく繋げて、時間内にコースを自由に滑ります。

繰り出すトリックの難易度や完成度、スピードやオリジナリティ、そしてダイナミックさや安定感、全体の流れなどが総合的に評価されます。

2度の試技を行い、そのうちの得点が高い方が自分の持ち点となります。

「Best Trick Section(ベストトリック方式)」

コースの中から得意な障害物を一つ選び、その障害物を利用して難易度の高いトリックを1回だけトライし、そのトリックに対しての難易度や完成度で得点を競います。

その試技を5回行い、得点の高い4回分が持ち点になり、その合計点を競い合います。

パーク

大きなお椀や皿のようなお椀状の形をした構造物をボウルといい、それらをいくつも組み合わせて造った窪地状の複雑な形をしたコースで行われる競技で、直線的なコースの「ストリート」とは対象的な競技になります。

形状を例えて言うと、水を抜いた丸みを帯びた小さなプールが、いくつか連なっているような形をしています。

 

「パークのルール」

ストリートのRun方式同様に、選手には持ち時間45秒が与えられます。

コース内は自由に滑ることが出来、コース内の地形を生かしたトリックを仕掛けて、そのトリックの完成度や難易度が評価され、その得点を競い合います。

パークでは3回の試技が認められており、その3回滑った中で最も高い得点が自分の持ち点となり、その点数で勝敗が決まります。

ストリートは、技に対しての評価が加点されていく方式なので、確かな安定した技術が求められます。

パークの場合は、最高得点を得るために、一発勝負を狙うケースもよく見られます。

オリンピック代表選手の選考方法

上にも書きましたが、スケートボードの代表選手に関してですが、現在(2020年1月)のところまだ確定していません。

そして、日本からは代表選手が必ず選ばれるのか?選ばれるとしたら何人?選考方法など、わからないことがいっぱいあったので、少し調べてみました。

代表選手の選考方法

オリンピック代表選手に選考されるには、次の3つの方法があります。

・世界選手権大会の上位3名
・ワールドスケート連盟の2020年6月1日時点のスケートボード世界ランキング上位16名
(5大陸ごとに各1人ずつ、必ず選ばれます。)
(各国・地域ごとの選手の定員は、男女とも種目ごとに最大3名)
・開催国での世界ランキング上位1名

選手が重複した場合は、ランキング下位の人が繰り上げ当選されます。

スケートボード種目別の選考人数

スケートボード種目別で選ばれる人数は、下記の通りになります。

種目 人数
男子/ストリート 20名
男子/パーク 20名
女子/ストリート 20名
女子/パーク 20名

男女とも出場定員は、2種目合計で各40名になっており、その内訳は、参加資格枠38名/開催国枠2名となっています。

日本は男女のストリート/パークで、男女各1枠ずつの開催国枠(計4名)を既に獲得している事になります。

 

仮に、選考方法基準で出場資格が得られなかった場合でも、5大陸(アジア・北米・南米・ヨーロッパ・アフリカ)ごとに最低1名の出場枠が保障されています。

また、各国・地域ごとの選手の定員は、男女とも種目ごとに最大3名となります。

ということは、例え世界ランキングの上位16名に入っていても、選考ルールにより選ばれない選手も出てくることになります。

 

尚、オリンピックでの競技方法は、予選と決勝があり、予選で10人に絞られ、選ばれた10名で決勝を行うという形になります。

世界ランキング対象の大会について

ワールドスケート連盟による世界ランキングの対象期間は、「2019年1月1日~2020年5月31日」で、対象になる大会は下記の大会になります。

ランキング対象の大会 種目
国内選手権 ストリート/パーク
世界選手権 ストリート/パーク
大陸別選手権 ストリート/パーク
SLS(ストリートリーグ)
[Pro Tour]
ストリート
Dew Tour・Oi STU・国際オープン
[5スター大会]
ストリート/パーク

対象期間中(2019年1月1日~2020年5月31日)に開催される上記の大会では、各順位ごとにポイントが付与されます。

そのポイントの合計で、「オリンピック世界スケートボードランキング」の順位が決まります。

最終的に、2020年6月1日時点の「オリンピック世界スケートボードランキング」上位16名が、オリンピック出場枠を獲得できます。

 

尚、世界選手権の上位3名は、この上位16名からは除外されるため、重複した場合はランキング下位の人が繰り上げ当選される事になります。

2020年に行われるオリンピック予選

ワールドスケート連盟の公式サイトによると、2020年に行われるオリンピック予選の世界選手権と日程は、下記の通りになります。

種目 大会名称 開催時期 開催場所
ストリート Oceania Championship 2020年2月13日~15日 メルボルン/オーストラリア
ストリート Asian Championship 2020年2月19日~23日 シンガポール
ストリート/パーク World Skate Lima Open 2020年3月16日~22日
4月5日~11日へ延期
リマ/ペルー
ストリート SLS Pro Tour 2020年3月23日~28日 ラスベガス/アメリカ
ストリート/パーク ISO Yangcheng 2020年4月6日~12日
※4月以降で調整
Yangcheng/中国
ストリート ISO Nanjing/5star 2020年4月14日~26日
※4月以降で調整
南京/中国
ストリート ARK League/5star 2020年4月22日~26日 寒川/日本
ストリート SLS Pro Tour 2020年4月28日~5月3日 北京/中国
ストリート Dew Tour/5star 2020年5月4日~10日 ロングビーチ/アメリカ
パーク Pro Tour 2020年5月4日~10日 ロングビーチ/アメリカ
ストリート SLS World Championship 2020年5月19日~24日 ロンドン/イギリス
パーク World Championship 2020年5月26日~31日 南京/中国

「World Skate Japan」によると、世界選手権で選ばれる3名は、

「World Skate世界スケートボード選手権大会(2019年10月~2020年6月の間で検討中)」

となっているため、どの大会が対象なのかははっきりわかりません。

世界スケートボードランキングについて

選ばれる条件として、「2020年6月1日時点の世界スケートボードランキング(ワールドスケート連盟)に名前が掲載されていなければならない。」というのがあります。

下記のサイトに、最新のスケートボード世界ランキングが掲載されています。

World Skate 世界スケートボードランキング

男子ストリート 2019年11月21日時点男子ストリート 2019年11月21日時点
男子パーク 2019年11月21日時点男子パーク 2019年11月21日時点
女子ストリート 2019年11月21日時点女子ストリート 2019年11月21日時点
女子パーク 2020年1月13日時点女子パーク 2020年1月13日時点

現状のランキングでは、日本の女子選手はかなり有望ですね。

パークでは、最新ランキング(2020年1月13日時点)で、上位16位までに5名も入っています。

ストリートでも、最新ランキング(2019年11月21日時点)では、上位16位までに3名入っています。

 

対する男子も、ストリート最新ランキング(2019年11月21日時点)で、上位16位までに3名入っています。

男子パークでは、残念ながら最新ランキング(2019年11月21日時点)で、上位16名には日本人が入っていません。

 

期待の「平野 歩夢選手」も、2019年11月21日時点で26位となっており、スノーボードハーフパイプ競技の絶対王者「ショーンホワイト選手」も23位と振るいません。

特に、スノーボードはアメリカの選手がかなり強いため、「ショーンホワイト選手」がアメリカ国内の上位3名に食い込むのは、かなり厳しい状況のように思えます。

オリンピック日本代表に選ばれそうな有望選手は?

最近日本のスケートボード界には、若い有望な選手が続々と出てきています。

気になったので、オリンピック代表選手に選ばれそうな有望選手を調べてみました。

 

下記が、スケートボード日本代表候補となる有望選手と主な成績になります。

上記でも少し述べましたが、2014年ソチ、2018年平昌の冬季オリンピック・男子ハーフパイプで連続準優勝した「平野 歩夢選手」には注目しているのですが、やはり勝手が違うのか、まだあまりいい成績は残していません。

 

日本の場合、開催国1枠が与えられており、このまま行くと「平野 歩夢選手」も選ばれる可能性は大きいですが、やはりメダルを取れるように頑張って欲しいものです。

また、ストリートの「堀米 雄斗選手」には、個人的にもかなり注目しています。

 

◆男子・ストリート
有望選手:堀米雄斗、池田大亮、青木勇貴斗、山下京之助、白井空良/敬称略

◆男子・パーク
有望選手:平野歩夢、笹岡建介、永原悠路/敬称略

◆女子・ストリート
有望選手:西村碧莉、中山楓、織田夢海奈、藤沢虹々可/敬称略

◆女子・パーク
有望選手:四十住さくら、中村貴咲、岡本碧優、小川希花、開心那/敬称略

※年齢は、2020年1月時点の年齢
※間違っている情報もあるかもしれませんが、ご了承下さい。

オリンピックスケートボード試合日程について

東京オリンピック2020の、スケートボード男女各種目の試合日程は、下記になります。

試合日時 種目
7月26日(日)午前9時00分~午後1時40分 男子ストリート予選、男子ストリート決勝、男子ストリート表彰式
7月27日(月)午前9時00分~午後1時55分 女子ストリート予選、 女子ストリート決勝、女子ストリート表彰式
8月5日(水)午前9時00分~午後1時40分 女子パーク予選、女子パーク決勝、女子パーク表彰式
8月6日(木)午前9時00分~午後1時40分 男子パーク予選、男子パーク決勝、男子パーク表彰式

まとめ

スケートボードのオリンピック代表選手は、現時点(2020年1月時点)では、まだ誰も決まっていません。

これから、5月末までに行われる対象になる大会の結果&6月1日時点の世界ランキングで、各国の代表選手が決まります。

スケボーファンは、6月の世界ランキングの発表を楽しみに待つことにしましょう。

 

スケートボードは、男女ともに、ストリートとパークの発祥地でもあるアメリカが、圧倒的な強さを誇っています。

最近は日本選手も国際大会で優勝したりしているので、充分メダルが期待できそうです。

特に日本の女子選手の活躍は目覚ましいものがあるので、金メダルも期待できるのではないでしょうか?

 

男子のストリートでは、「堀米 雄斗選手」がこのまま順当に代表に選ばれると思いますし、メダルも充分に期待できます。

また、2014年ソチ、2018年平昌の冬季オリンピック・男子ハーフパイプで連続準優勝した「平野 歩夢選手」も、オリンピック代表選手に選ばれたら、ぜひ頑張って夏のオリンピックでもメダルをとって欲しいです。

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