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た~な行の魚:魚の旬は一番の食べ頃?魚が美味しい季節や時期を魚の種類別にご紹介

魚の旬
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最近では、養殖の技術が向上したり輸入者の魚が増えたりして、一年中安定した美味しさの魚を食べることができます。

ですが、昔から言われているように、やはり天然物の魚は旬に獲れた魚が断然美味しいです。

 

魚が一番美味しい時期というのは、基本的に産卵の前だと言われています。

それは、親魚が子孫を残すために餌をたくさん食べて栄養を溜め込んでいるためです。

この時期の魚は身に脂が乗り、アミノ酸等の旨味成分が増加するため美味しいと言われています。

 

そして、魚の種類によって産卵の時期は違います。

ですから、魚ごとに美味しい時期「旬」があるのです。

こちらでは、名前が「た~な行」から始まる魚の特徴や種類について書いてみました。

鯛

名前が「た」で始まる魚について

名前が「た」で始まる魚についてご紹介しています。

鯛(たい)について

鯛(たい)

スズキ目タイ科の総称で、クロダイ、キダイ、チダイ、ヒレコダイなど数多くの種類があるが、特にマダイの事を指す。
祝い事などで使用されることが多く、一般的には高級魚として知られている。

寿命は20~40年とされ、大きいものだと100cmを超えるものも存在する。
5月に産卵するが、その産卵期直前の桜の季節(2~4月頃)がマダイの旬で、この頃のものは「桜鯛」として呼ばれる。

また、夏から秋にかけてエビやカニなどを食べて脂が乗った2回めの旬(9~11月頃)の鯛は、「モミジ鯛」と呼ばれ非常に美味しい。
身の締りが良い天然物だけではなく、最近は脂ののりがよい養殖物も多く出回っている。

刺身、昆布締め、塩焼き、煮付け、蒸し焼き、干物、混ぜご飯など様々な調理法で料理される。

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太刀魚(たちうお)について

太刀魚(たちうお)

スズキ目サバ亜目タチウオ科に属する回遊魚。
日本では、北海道から九州南部の沿岸部まで全域で見られる。特に瀬戸内海での漁獲量は多い。

体長は150~200cmほどで、水面の獲物を狙って立って泳ぐ習性が名前の由来とも言われている。
また、外観が銀色で太刀に似ていることより「太刀魚」と名付けられたという説もある。

頭は尖り鋭い歯を持ち、稚魚や幼魚のうちは、甲殻類の浮遊幼生や小さな魚などを食べて育つ。
年間を通して漁獲され、脂ののりや味も大きくは変動しない魚だと言われている。

産卵期は6-10月で、群れで浅瀬に来ることが多いので、夏から秋にかけての頃が(7~10月頃)が旬と言える。
肉が柔らかく、新鮮なものは刺し身や寿司ネタ、塩焼き・バター焼き・ムニエル・煮付け・唐揚げ・酢の物などに用いられる。

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鱈(たら)について

鱈(たら)

タラ目タラ科のうちタラ亜科に所属する魚類の総称。
「鱈」という名前からもわかるように、北半球の寒冷な海に分布する肉食性の底生魚で、大きなものだと全長1メートルにもなる。

日本近海では、マダラ・スケトウダラ・コマイなどが獲れるが、通常「タラ」といえば「マダラ」を指す事が多い。
腹が膨らんだ形をしており「鱈腹(たらふく)」という言葉は、この鱈の体型から由来していると言われている。

通年を通して捕獲されるが、冬場の12~1月頃に産卵のため沿岸に寄ってくる時期が鱈の旬である。
この時期は、オスの白子も発達し大きくなるので、白子の旬も同時期である。

かつては大量に取れたが、近年漁獲量が激減しており価格も高騰している。
そのため、アラスカやロシアからの冷凍の輸入物も増えている。

脂肪が少なく柔らかい白身なので、鍋料理・干物・揚げ物・かまぼこやソーセージなどの練製品・肝油などに利用される。
また、イギリスの国民食とも言える「フィッシュアンドチップス」で一番人気のある魚は、タラ(英語でCod/コッド)である。

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名前が「と」で始まる魚について

名前が「と」で始まる魚についてご紹介しています。

トビウオ

飛魚(とびうお)について

飛魚(とびうお)

ダツ目トビウオ科に属する魚類の総称で、世界中に50種類もの魚が存在する。
暖流にのって南海から日本付近に北上してきて産卵し、秋に再び南下する回遊魚である。

「トビウオ」という名前は、水上に飛び出し胸ビレを広げて滑空することから由来する。
九州などでは、「アゴ」と言う名前で呼ばれ、料理のだしなどでも利用される。

鹿児島から種子島などの南西諸島に行くフェリーの上から、海面上を飛ぶトビウオを見ることが出来る。
全国各地で捕獲されるため、地方によって旬が違う。種類によっても違う。

関東では八丈島近辺で獲られたものが春先によく見られ、九州では秋の魚として知られている。
概ね、初夏~初秋(6~9月頃)が旬だと言われている。

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名前が「に」で始まる魚について

名前が「に」で始まる魚についてご紹介しています。

数の子

鰊(にしん)について

鰊(にしん)

ニシン目ニシン科の海水魚で、日本でのニシンの産地はほとんどが北海道である。
大きな群れで回遊し、日本付近では春に産卵で北海道沿岸に現れるため、春告魚(はるつげうお)と呼ばれている。

体長30-35cmほどの細長い体をしており、冷たい海域に住んでいる。
ニシンの旬は、産卵時期や回遊範囲などで異なり、石狩湾系群は1月~3月、北海道太平洋沿岸群は10~11月頃が旬となる。

全体的に見ると、一番漁獲量が多い季節は春である。
また、旬を迎えたニシンは、腹に卵(数の子)や白子を持っているので美味しい。

1900年初期には急激に漁獲量が増え、漁で財を成した「鰊御殿」と呼ばれる長者たちが数多く現れたが、乱獲の影響か昭和に入り激減し衰退していった。
現在は殆どの食用ニシンや数の子などは、アイスランド、ノルウェー、アメリカやカナダからの輸入が主となっている。

ニシンは、干物・煮物・塩焼き・フライ・唐揚げなど、数多くの料理で利用されている。

●:石狩湾系群
●:北海道太平洋沿岸群

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「た~な行」から始まる名前の魚の旬について:まとめ

こちらでは、「た~な」行で始まる名前の魚について、それぞれの特徴や「魚を一番美味しく味わえる時期」である「旬」について説明しています。

「た~な」行で始まる名前の魚には、主に下記のような魚があります。

  • 鯛(たい)
  • 太刀魚(たちうお)
  • 鱈(たら)
  • 飛魚(とびうお)
  • 鰊(にしん)

魚の特徴や旬を知ることによって、魚をより一層美味しく食べることができます。

ご参考にして頂ければ幸いです。

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